スペイン語のフレーズ・語彙

スペイン語の曜日と月の表現方法。由来や意味も解説!

スペイン語の曜日には、それぞれの曜日に関連する言い伝えや俗語があります。

例えば、月曜日(lunes)は、ラテン語の “lunae dies” に由来しています。これは、月の日という意味です。

スペイン語圏では、”lunes al sol”(太陽の下の月曜日)という表現があり、仕事が辛い月曜日になると使われます。

また、火曜日(martes)は、ローマ神話の神であるマルス(Mars)に捧げられた日であり、スペイン語圏では “martes trece”(13日の火曜日)が不吉な日とされています。

このように、スペイン語の曜日には、それぞれ独自の文化的な意味合いがあることがわかります。この記事では、各曜日や月の由来や意味を詳しく説明していきます。

スペイン語での曜日の名称と解説

Lunes(ルネス):月曜日

Lunesは、スペイン語で「月曜日」を表します。ラテン語の”Lunae dies”から来ており、ローマ神話では月の女神ルナ(Luna)が支配する曜日とされています。

ルナは、月と女性の象徴として崇められ、月の満ち欠けや月食が彼女の力の表れと考えられていました。

また、月は農業にとって重要な役割を果たし、農民たちは月の満ち欠けに合わせて作物を育てることが多かったため、Lunesは農業に関する儀式や祭りにも関連しています。

Martes(マルテス):火曜日

Martesは、スペイン語で「火曜日」を表します。ラテン語の”Martis dies”から来ており、ローマ神話では戦争の神マルス(Mars)が支配する曜日とされています。

マルスは、ローマ軍の守護神として崇められ、勇気や戦闘力を象徴していました。また、火星にちなんで火の属性を持っています。

Miércoles(ミエルコレス):水曜日

Miércolesは、スペイン語で「水曜日」を表します。

ラテン語の”Mercurii dies”から来ており、ローマ神話では商業や通信の神メルクリウス(Mercurius)が支配する曜日とされています。

メルクリウスは、商人や旅人、詐欺師などの神として崇められ、彼の持つカドゥケウス(2本の蛇がからみついた杖)は商取引に関するシンボルとして広く知られています。

Miércolesは、商取引やコミュニケーションに関連しており、また、水星にちなんで水の属性を持っています。

Jueves(フエベス):木曜日

uevesは、スペイン語で「木曜日」を表します。ラテン語の”Iovis dies”から来ており、ローマ神話では天空や雷の神ユピテル(Jupiter)が支配する曜日とされています。

ユピテルは、ローマ神話の神々の中でも最高神の一人であり、王権や司法、祭儀などに関連していました。

また、彼は天候を支配する神でもあり、雷や雨を操る力を持っていました。Juevesは、王権や司法、祭儀などに関連することに加えて、天候や自然災害に関連することもあります。

また、木星にちなんで木の属性を持っています。

Viernes(ビエルネス):金曜日

Viernesは、スペイン語で「金曜日」を表します。ラテン語の”Veneris dies”から来ており、ローマ神話では美と愛の女神ヴィーナス(Venus)が支配する曜日とされています。

ヴィーナスは、美と愛の象徴であり、ローマ神話の中でも特に重要な女神の一人です。

Viernesは、美や愛、芸術、文化などに関連しており、また、金星にちなんで金の属性を持っています。

Sábado(サバド):土曜日

Sábadoは、スペイン語で「土曜日」を表します。

ラテン語の”Saturndi dies”から来ており、ローマ神話では農耕や種々の神々の父であるサトゥルヌス(Saturnus)が支配する曜日とされています。

サトゥルヌスは、古代ローマの信仰において非常に重要な役割を果たしており、農耕神として崇められ、また、豊穣や時を司る神としても知られていました。

また、土星にちなんで土の属性を持っています。

Domingo(ドミンゴ):日曜日

Domingoは、スペイン語で「日曜日」を表します。ラテン語の”Solis dies”から来ており、ローマ神話では太陽神ソル(Sol)が支配する曜日とされています。

ソルは、太陽と光の象徴であり、また、知恵や正義を司る神としても知られていました。

Domingoは、知恵や正義、また、光や太陽に関連することに加えて、キリスト教においても重要な役割を果たす日曜日として広く知られています。

スペイン語での月の名称と解説

Enero(エネロ):1月

スペイン語で「1月」を表すEneroは、ローマ神話の神ヤヌス(Janus)に由来しています。

彼は二つの顔を持ち、過去と未来を見ることができる神であり、新年の始まりを祝う際には、ヤヌスの祭りが行われたことから、1月は彼に捧げられた月とされています。

Febrero(フェブレロ):2月

スペイン語で「2月」を表すFebreroは、ラテン語の”Februarius”から来ています。

この月は、古代ローマの宗教行事「Februa」という儀式に由来しています。この儀式は、冬の間に積み重なった罪や汚れを清めるもので、2月はこの儀式の月とされています。

Marzo(マルソ):3月

スペイン語で「3月」を表すMarzoは、ローマ神話の戦神マルス(Mars)に由来しています。

この月は、ローマ帝国時代には、軍事行事や祭典が行われる重要な月とされていました。

Abril(アブリル):4月

スペイン語で「4月」を表すAbrilは、ラテン語の”Aprilis”から来ています。

この月は、春の訪れを祝うために、古代ローマで行われた祭典「アプロー・フェスティバル(Apru festivalis)」に由来しています。

Mayo(マヨ):5月

スペイン語で「5月」を表すMayoは、ローマの豊穣の女神マイア(Maia)に由来しています。

この月は、春の終わりから夏の始まりにかけて、自然界での生命力が活発になる時期とされています。

Junio(フニオ):6月

スペイン語で「6月」を表すJunioは、ローマ神話の女神ユノー(Juno)に由来しています。

彼女は女性と婚姻、家族と出産の神であり、この月は結婚式が盛んに行われる時期とされています。

Julio(フリオ):7月

スペイン語で「7月」を表すJulioは、共和政ローマ時代の政治家・軍人であるユリウス・カエサルに由来しています。

カエサルは、共和政ローマ時代の改革者として知られており、彼が自身の名を冠したカレンダー改革によって、7月はその名前に因んで名づけられました。

Agosto(アゴスト):8月

スペイン語で「8月」を表すAgostoは、共和政ローマ時代の政治家であるアウグストゥス(Augustus)に由来しています。

彼は、共和政ローマ時代の終わりから帝政ローマ時代の始まりにかけて、ローマ帝国を統治した第一代ローマ皇帝です。

彼が誕生した月である9月には、当時のカレンダーにあった無名の月に彼の名前が与えられ、その後8月にもう一つの月が追加されたため、この月にも彼の名前が与えられました。

Septiembre(セプティエンブレ):9月

スペイン語で「9月」を表すSeptiembreは、ラテン語の”September”から来ています。

この月は、ローマ帝国時代には、収穫や祭典が行われる重要な月でした。

また、アウグストゥスが誕生した月であるため、彼の名を冠した「Augustus」と「Septem(7)」が並んだ月とされています。

Octubre(オクトゥブレ):10月

スペイン語で「10月」を表すOctubreは、ラテン語の”October”から来ています。

この月は、古代ローマで行われた「オクトーバ・フェスティバル(October festiva)」という祭典に由来しています。

この祭典は、収穫を祝うもので、現代のオクトーバーフェストの起源とされています。

Noviembre(ノビエンブレ):11月

スペイン語で「11月」を表すNoviembreは、ラテン語の”November”から来ています。

この月は、古代ローマで行われた「ルスティカ・ローマーナ(Rustica Romana)」という祭典に由来しています。この祭典は、農耕や収穫を祝うものでした。

Diciembre(ディシエンブレ):12月

スペイン語で「12月」を表すDiciembreは、ラテン語の”December”から来ています。この月は、ローマ帝国時代には、冬至やクリスマスを祝う祭典が行われる重要な月でした。

また、カレンダーの終わりを意味する「decem(10)」が冬至の前にあったため、この月には冬至が含まれていました。