語学を学ぶときは誰しも「効率よく習得したい」と思いますよね?
あまりにも効率の悪い学習法は大変ですし、何より続きません。
ではどんな学習法が良いのか?という話になるのですが、マシュー・ユールデンが「TEDxClapham」で語った内容が面白かったので紹介します。
題名は「どんな言語でも簡単に習得できる方法」です。
※マシュー・ユールデンは約20ヶ国語を話すことができ、そのうちの半分は流暢に会話ができるようです。素晴らしいですね。
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言語を習得するのは何語であっても簡単である
言語の習得は難解なものだと考えられがち。ほとんどの人には不可能なものだと…。
言語学習は時間と苦痛を伴うもの。
そういった意識が多くの人達のなかにあるのではないでしょうか?
でもマシュー・ユールデンは言います。
頼もしいですね。ではマシューが語ったその簡単な方法とはどんなものなのでしょうか。
最大の障害は言語学習に関する間違った認識
ではその間違った認識とは何なのか?それは以下のとおり。
- 外国語の習得は難しすぎる
- 語学をやったって意味がない
- 習得する言語を話す国に移住しなければいけない
この認識を取り除くことができれば言語の習得が簡単になるようです。
外国語の習得は難しすぎる
今さら言語を学んでも生まれもった言語のように話せるようにはならない。若いときにしっかりと語学をやっておけば良かった。
そう思う人も多いのではないでしょうか。
しかしマシューはその認識は間違っていると語っています。
確かに子供は自分よりも年齢が上の人よりも言語を習得するのが速いといわれています。
でも大人は子供よりも効果的に言語を習得できます。
なぜか?
僕は30代後半でスペイン語の勉強を始めましたが、4ヶ月でB1レベルの評価をもらいました。
それは僕が「何をしなければいけないか」を過去の学習から学んでいたからでしょう。
語学をやったって意味がない
マシューは語ります。
例えば収入が上がったり、仕事の幅が広がったり。アルツハイマーのような神経疾患を予防できるそうです。
僕の体験談でいうとスペイン語を話せるようになったおかげで仕事の幅が広がりました。
給料もアップしましたし、以前から「やりたい」と思っていた部署に配置してもらうこともできました。
さらには外国人の友達が増えましたね。
オンラインレッスンやHelloTalkで出会った人達とFacebookで友達になって交流できたりしています。
今までとは違うコミュニティを構築できたことは、これからの人生にとってかけがえのない財産になったと思っています。
語学をやったって意味がないと思うのはとても勿体無いことです。
習得する言語を話す国に移住しなければいけない
つまり話せるようになるためには「留学」をしなければいけないということですね。
でもそれは違うとマシューは語っています。
必要なのは「近道」です。
- 似ている部分を探して注目する
- シンプルに徹する
- 自分に関係のあるものだけを学ぶ
似ている部分に注目すると、その言語の型がつかめます。また意味や成り立ちを推測するのに役立ちます。
簡単な部分に注目して学べば習得が速くなります。
これから学ぼうとしている言語のすべてを覚える必要などないということですね。
僕は日本語を話しますが、日本語のすべてを理解し使いこなせているわけではありません。
まずは自分に関係していること、興味のあることから学び、そこから幅を広げていくことが近道だということです。
習得を簡単にするためには、まず言語学習の間違った認識を改めることが必要なのです。
毎日継続して語学学習を行うこと
次に重要なことは定期的に短時間の学習を繰り返すことで、より効果的な習得が可能になるということです。
1〜2週間に1回程度の頻度では、次に学習するときには前に学んだことを忘れてしまっていることでしょう。
1日30分で良いので、日課として日常生活のなかに組み込むことが重要です。
僕の体験談としてはスペイン語をゼロから学び、1日1時間くらい継続して学んだら「簡単なやりとりではあるがコミュニケーションを取れる」ようになりました。
マシューのいうように1ヶ月後には「使えるように」なっていました。
ただ日常生活に困らないくらいだと最低でも4〜5ヶ月は必要だと感じました。
受動的学習法は効果的
受動的学習法とはどういったものなのか?
それは朝食を食べながら学習中の言語をラジオで聞いたり、料理を作りながら音楽を聴いたりということです。
その言語のリズムや語彙力の向上に効果があるそうです。
学習中の言語でテレビや映画を見ることも効果が期待できます。
こうやって気軽に言語学習をスタートさせ継続していけば、より簡単に言語を習得できるのです。
学習の黄金律-3つのルール
マシューが言語学習の黄金律とよぶ3つのルールがあります。
- 学習中の言語を使いながら生活する
- 間違える
- 楽しむ
学習中の言語を使いながら生活する
生活のなかで自然と学習中の言語に触れるようにすれば習得が進みます。
僕が試みた方法はスマートフォンやパソコンを学習中の言語に設定したり、家のあらゆるものに付箋をはり単語に触れられるようにしました。
留学していれば「学習中の言語を使いながら生活する」ということが容易なのでしょうが、そうでない場合は工夫することで補いたいものですね。
また先ほど述べた受動的学習法を行うことで言語に触れながら生活することが可能です。
間違える
人は失敗することを恐れますよね。なぜならば傷つくから。
だけど最初から完璧に他の言語を話せる人などいません。失敗して当たり前なのです。
それに人は失敗から学びます。
失敗を恐れずにどんどん学習中の言語を使用することが習得するための秘訣なのです。
それに「失敗して当たり前」という気持ちでいれば恐れることなくチャレンジできますよね。そうすれば学習中の言語に触れる機会が増え、結果的に習得がはやまるのです。
楽しむ
楽しければモチベーションを保て、モチベーションが高ければ成功する確率も上がります。
何が楽しいのかは人それぞれでしょうが、僕が楽しむために重要だったと思うものは「仲間」と「メンター(助言者)」ですね。
僕にとっての仲間はスペイン語学習者達で、メンターはオンラインレッスンの先生です。
同じスペイン語を学んでいる仲間が頑張っている姿を感じられたことはモチベーション維持の助けになりました。
またメンターが学習の手助けをしてくれたおかげで「理解できない」と挫けることがありませんでした。とても大きな存在です。
さいごに
いかがでしたか?
以上がマシュー・ユールデンが「TEDxClapham」で語った「どんな言語でも簡単に習得できる方法」です。
ぜひ参考にして言語学習に励んでみてはいかがでしょうか。
最後にマシューはこう伝えてくれました。